身体疾患(多発性硬化症と脳梗塞)での受給例
障害基礎年金1級を取得。加算もあり年額約140万円が受給できたケース。
ご相談の状況
今から10年位前に、左半身のしびれを感じた。仕事をしていて手に違和感を感じた。すぐに病院へ行くと、検査の結果、多発性硬化症と診断された。月に一度くらいの割合で通院し仕事も続けていた。1年後くらいから四肢にしびれと両下肢のしびれが出現。
月日が経つにつれ症状は悪化して行き睡眠中も痛みを感じるようになる。病院も変えてみたりしたが症状が良くなる事はなく、1日中、しびれ、強い痛み、こわばりがあり、睡眠中も同様の症状に苦しんでいた。やがて筋力が低下していき歩行が困難となっていった。その時、他に構音障害、歩行困難などの症状があり病院を受診すると脳梗塞と診断され入院治療となる。歩行練習などをしたが元々のしびれ、こわばりなどが有る為歩行は難しかった。
その後、多発性硬化症の症状の悪化から膝関節に人工関節を入れるために手術を受けリハビリを行い歩く努力をしたが痛みは取れないため常に杖を使っている。
この様な事で働くことが出来ず、障害年金の申請をお願いしたいと思いました。
社会保険労務士の対応
まず、最初にかかった病院で受診状況証明書を取得しその後、現症で多発性硬化症と脳梗塞の影響による肢体の診断書を取得し 総合的な判断で2級取得を狙う。
しかし最初の段階で受診状況証明書の郵送請求が出来なくカルテも紙カルテという事もあり取得するまでに1ヶ月程かかってしまった。次は診断書をもらうことについて依頼者と面談し説明。今回は、脳梗塞の受診状況証明書も必要になるかもしれない事を説明した。
診断書を取得したが追記が必用となり再び病院へ送付。その後申請に必要な書類(脳梗塞の受診状況証明書と診断書も取得)を揃え内容を確認、検討した結果、初診は多発性硬化症の事後重症で、脳梗塞と一緒に申請をすることを決めた。
結果
障害年金1級 子供の加算もあり年額約140万の受給となった。
社労士の感想
二つの病名で一度に申請し総合認定で1級を申請することに苦労しました。

