不安障害・パニック障害・解離性障害等
不安障害・パニック障害・解離性障害などの相談者も多いのですが、これらの障害は原則として障害年金の対象疾病ではありません。
ただ初診時にパニック障害でありその後、別の病院で診断していただいたら、うつ病と診断された等はめずらしいことではありません。
初診時に対象となる精神障害でなくても、現在は該当しないのかどうか病院を転医するなりセカンドオポニオンとして別の医師に意見を求めるなどして確認をすることを特に病歴の長い方はお勧めします。
例えば初診がパニック障害で、現在はうつ病ならば事後重症請求で障害年金は請求可能です。
ICD10コードについて
精神の障害はICD10コード(アイシーディーテンコードと読みます。)を必ず記入することとなっていて、原則としてF20からF29およびF30からF39を対象疾病としています。
該当しない精神の障害で相談の多いものは、F40からF48の疾病です。
具体的には以下の障害です。
F40恐怖症性不安障害
- F40.0 広場恐怖症
- F40.1 社会恐怖症
- F40.2 特定の[個別的]恐怖症
- F40.8 その他の恐怖症性不安障害
- F40.9 恐怖症性不安障害
F41その他の不安障害
- F41.0 恐慌性〈パニック〉障害(挿間性発作性不安)
- F41.1 全般性不安障害
- F41.2 混合性不安抑うつ障害
- F41.3 その他の混合性不安障害
- F41.8 その他の明示された不安障害
- F41.9 不安障害
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F42強迫性障害〈脅迫神経症〉
- F42.0 主として強迫思考又は反復思考
- F42.1 主として強迫行為(強迫儀式)
- F42.2 混合性強迫思考及び強迫行為
- F42.8 その他の強迫性障害
- F42.9 強迫性障害
F43重度ストレスへの反応及び適応障害
- F43.0 急性ストレス反応
- F43.1 外傷後ストレス障害
- F43.2 適応障害
- F43.8 その他の重度ストレス反応
- F43.9 重度ストレス反応
F44解離性〈転換性障害〉
- F44.0 解離性健忘
- F44.1 解離性遁走(フーグ)
- F44.2 解離性昏迷
- F44.3 トランス及び憑依障害
- F44.4 解離性運動障害
- F44.5 解離性けいれん(痙攣)
- F44.6 解離性無感覚及び感覚脱失
- F44.7 混合性解離性(転換性)障害
- F44.8 その他解離性(転換性)障害
- F44.9 解離性(転換性)障害
F45身体表現性障害
- F45.0 身体化障害
- F45.1 分類困難な身体表現性障害
- F45.2 心気障害
- F45.3 身体表現性自律神経機能不全
- F45.4 持続性身体表現性疼痛障害
- F45.8 その他の身体表現性障害
- F45.9 身体表現性障害
F48その他の神経症性障害
- F48.0 神経衰弱
- F48.1 離人・現実感喪失症候群
- F48.8 その他の明示された神経症性障害
- F48.9 神経症性障害